手紙

手紙が好きだ。

書くのも、来るのも。

限られた紙のうえに

書き直しのきかない筆記具で

書くもんだから

その人に伝えたかった想いの真髄を

一生懸命に考える。

そうかと思えば、

溢れることばが

つらつらと流れきて

ふと気づいたら

あー！あの人に手紙出しちゃった！

なんてこともあったり。

ポストに手紙を見つけた時はといえば

その人がわたしのために机に向かっているところを想像しただけで

うれしくって堪らない。

（たとえ中が数行でも、いや、一言でも。）

もったいなくて読めないよ〜！！

なんて困ったふりしてみるものの、

待ちきれなくて、すぐ開けちゃうのも

いつものことで。

だから嗚呼、

どんなに世界が便利になろうとも、 

郵便屋さんがずっと、いてくれますように・・。

（でも時々、ヘンに大人になっちゃって

急に手紙書いたらびっくりされるかな？

なにか裏があると思われるかな？

なんて尻込みしてしまう事もあって

そんな自分はなんだかさみしい。）