地球の裏側
昔(っていっても高校生とか)、
地球の裏側について
思いを巡らせるのが好きだった。
たとえば、
今ごろ北極でなにが起こってるんだろう
とか
アフリカのキリンはこの瞬間なにをしてるんだろう
とか。
果てしなく遠かれど、
確実にこの地球上のどこかに存在している
場所や生き物、もちろん人間のことを思うと
まだまだ世界が広く思えて
未来にワクワクしていたんだと思う。
今のわたしには
かつてのような
煌く宝石を手に入れることへのワクワク
はあまり、ないかもしれない。
でも、
目の前にたしかに存在する
温かで円やかな小石を磨くことに
日々、
じんわり、ほんのり、
ワクワクしてる。
‥なんの話だっけ?
追伸:
とつぜんに記憶の引きだしが開いたのは
確実に今、どこかで何かをしている
あの人この人のことを、ふと、思ったから。
(写真;まよったら煮込んでスープ。大根の皮、玉葱、トマト、塩胡椒。)